当店のオリジナルタオルのなかではリーズナブルなため、たくさんご注文をいただいている人気の枠ありプリント(顔料印刷)。しかし…お送りいただいたデザインデータを確認して、大変心苦しいのですが修正していただくためにお返しすることもしばしば。
そこで今回は、少しでもご依頼いただく方の手をわずらわせないよう、修正依頼をお願いすることが多い順にその理由をランキング形式でご紹介します。
修正依頼をお願いするケース
第1位 線が細い
顔料プリントの線の幅は2mm以上。
それ以下だと、線がかすれてしまったり、消えたりする可能性があります。
線の幅の確認方法
illustrator上で直径2mmの円を作って、気になるところに合わせてみましょう。
円がはみだしてしまうと2mm以下ということになりますので、線を太くする必要があります。
※確認できたら、円は必ず削除してください。
見失う恐れや残ったまま印刷される可能性があります。
線を太くするときの注意点
線だけでなく、周りの幅にも注意してください。
このような場合は柄を全体的に拡大するか、線の数を減らす必要があります。
明朝体など一辺ごとに太さが違う文字は、細い部分が2mm未満の場合があります。
そのまま印刷をしてしまうと、文字が欠けているように見えることがあります。
単純に文字を太くすると、今度は字の隙間や穴の部分などが埋まってしまい、白い部分が2mm未満になる恐れがあります。
こういった場合は文字サイズを大きくしていただくことをおすすめしております。
第2位 印刷領域をはみだしている
印刷領域とは(ピンクの部分)
印刷領域とは印刷される部分。
つまり、ここをみだしたデザインはタオルに印刷されません。デザインは必ずこの範囲に収めていただくようお願いいたします。
第3位 余分な色を入れない
例えば、同じ色に見えても明度や彩度が少しでも違うと使用する色数が増えます。
よくあるのは、同じ色に見えても微妙に違う色を使っているパターンです。
illustratorで確認のうえ、色を統一してください。
第4位! 細かすぎるデザイン
タオルという商品の特性上、細かいデザインは向いていません。
細かいドットなどは、ご遠慮願います。
細かすぎるデザインの一例
第5位! 画像が残っている
印刷する際、色ごとに版を作る作業が必要になるのですが、画像が使われていると版が作れません。
画像を使いたい場合は事前にご連絡ください。※画像からのデータ作成には別途費用をいただきます。
リスクを最小限に抑えるために…
入稿データはルールに沿って作っていても、にじむ恐れなどのリスクが高いものがあります。
リスクが高くなりそうなものについては、データをいただいた時点でお客様にご連絡をしております。
ご紹介したこと以外にも以下のようなケースも。
個体差について
顔料印刷ではタオルをピンとひっぱった状態で印刷しておりますが、
布ですのでどうしても一つひとつに微妙な差が出てきてしまいます。
細心の注意を払って印刷と検品しておりますが、ごくまれにゆがんだものが混じってしまう可能性があります。
黒色を使ったデザインは注意が必要
黒の面積が広いデザインは要注意!
黒はほかの色に比べて、タオルの生地に印刷しにくい特徴があります。
特に黒で塗りつぶされた“黒ベタ”の場合は、ゆがみやズレが起きやすい傾向があります。
黒ベタによる印刷不良
①角がにじみやすい
②黒インクがしみ込みにくいため、白剥げなど
③上下左右の白枠に差が出る
色の組み合わせよってにじみやすいものがある!?
もっとも滲みやすいといわれているのはレモンイエローのような明るい黄色と黒の組み合わせです。
例えば黄色の背景に黒い字が置かれたものなどは、黄色の部分に黒が滲む可能性があります。
完璧な入稿データを!
いかがでしたか?
こちらの記事と併せて、下記の注意事項もしっかりと読み込んでいただき、ご入稿いただけますと幸いです。